12系客車 SL北びわこ 乗車記
明治維新の時、富国強兵をスローガンに日本は外交なども盛んに行い、どんどんと発展しました。今では当たり前の鉄道も当時は当たり前ですが無くて新橋横浜間が日本初の鉄道です。
それから昭和へと移り第二次世界大戦に敗れ日本は敗戦国となりました。
そして日本が発展していくのを支えたのがSL、蒸気機関車です。定期列車としては今はもう走ってないですが休日など臨時で走ってます。
今回はJR西日本米原駅から木ノ本駅間で臨時として走っているSL北びわこ号を紹介します。
運転日は主に日曜日で普段は京都の梅小路機関区に所属しているSLを使用します。
客車は大阪市宮原に所属する12系を使用します。
米原駅です。到着前からすごい多くの人がいます。客層はやはりファミリーが多いです。
またSLの少し前に金沢方面に向けて走る特急しらさぎがいるのでホーム上は余計に多く人がいます。
使用されるSLは普段は京都に停泊しているので米原駅までは電気機関車に牽引されてきます。
逆に京都に戻る時も電気機関車に牽引されます。客車の12系は前日の土曜日に宮原車庫から機関車に引かれて米原駅に停泊しています。
SLはこの後車庫に一度戻ります。
とてもかっこいいですよね。
車庫に戻り停泊中の客車と連結していよいよ入線です。
保線の方が立っているところに立ちたいのが本音です笑
幕は臨時幕が出ています。
北びわこ と出てくれたら最高なんですけど仕方ないですね。
この窓の形が好みです。オハ12系です。
オの意味は重量を表していて大型という意味です。ハは普通車、つまり三等車の意味を表します。ちなみにここで使用される12系にはグリーン車、1等車、2等車の設備はなく全て同じ座席です。
ドアは折戸式を採用しています。
この頃の特急はほとんどがドア式で現役で折戸式を使ってるのは近鉄特急などのイメージがあります。
それでは車内です。ドアを入るとすぐ客室への扉となり客室へと続きます。集団見合い制のボックスシートです。もちろんリクライニング機構などはありませんしテーブルも有りません。
時代を感じます。
座席は可もなく不可もなくといった感じで長時間乗車はキツイかなと思います。
ただ乗車時間は30分ほどなのでこの椅子でも全く問題ありません。また客車といえばやはりこのタイプの座席じゃないとダメですね。
座席には栓抜きが付いています。
瓶コーラや瓶ビールなどを販売したら結構売れそうな気がします笑
冷暖房なのかはわかりませんがこういったものも付いています。トイレも一応有りますがバリアフリー対応などではなく普通の汚いトイレといった感じです。笑
車内はこんな感じですぐに発車します。
客車独特の振動を楽しみながら途中北陸本線の駅にいくつか停車を繰り返し木ノ本駅まで向かいます。沿線の住民の方なども出てきて雰囲気は素晴らしいです。乗車料金は乗車券のほかに指定席料金520円です。またこの区間は大阪大都市近郊区間なので大回り乗車などをしてさらに運賃を安くすることも可能です。もちろん大回り乗車は合法的なやり方ですが旅に不慣れの方だと少しややこしいので駅員さんと相談して購入を考えた方が良いです。
30分はあっという間に過ぎます。
この姿を見ると使用車両は違いますが寝台特急日本海や北斗星を思い出します笑
またあの頃に戻ってほしいなと時々思いますが時代の流れなのでどうにもならないですね。
北びわこ号は木ノ本駅で長時間停車をしますので新快速との並びも取れます。
この後SL北びわこ号は木ノ本駅で客車とSLを切り離し京都、宮原車庫へとそれぞれ回送されます。つまりSL北びわこは米原駅から木ノ本駅までの往路しか運転はないのでご注意下さい。
いつまで走ってくれるか分からないので早いうちに乗ってみてください。
最後のまでご覧いただきありがとうございます。それでは!!!!